平成ネット史(仮)展に行ってきました。会場の様子をレポート【NHK/Eテレ】

2023-07-26

2019年の年明け早々。
Eテレ(NHK)が送り出したコンテンツ、
「平成ネット史(仮)」

「テキストサイト」や「2ちゃんねる」から、「着メロ」「写メール」、そして「フェイクニュース」まで、平成の終わりに、その時代を活躍した多彩なゲストをスタジオに迎え日本のネット史を紐解く。

1月2日に前編、1月3日に後編が放送されました。
老いネット民も、若きネット民も、ついつい反応してしまう内容に、ネットの反応は大盛り上がり。

さらに、番組の内容を活かした展示イベントも開催。


「乗るしかない、このビッグウェーブに」
……ということで「平成ネット史(仮)展」に行ってきました。

当日の様子をレポートします。

会場へのアクセス

場所は、渋谷ヒカリエの9Fにあるイベントスペースです。

渋谷駅に慣れない人のためのご案内

JRで到着した場合は、駅からヒカリエまで繋がる直通ルートがあります。

JR渋谷駅の中央改札を出る

改札を出たら右へ

「渋谷ヒカリエ」の案内に沿って進む

きれいなビルの中に到着したら、そこがヒカリエ2Fです。

会場は9F。
エスカレーターで上がっていくと、開発中の渋谷を見下ろせるのでおすすめです。

現地到着から顔写真登録まで

9Fのイベント会場に着くと、大きな看板が迎えてくれます。

NHKのロゴに、アスキーアートの「ギコ猫」。
シュールです。

入場は無料

料金はありません。
ちなみに物販もありません。
入口のスタッフさんに人数カウントされて、中に入ります。

ロゴと、ようこそ\(^o^)/

入ってすぐに、イベントのロゴと、案内文があります。
案内文には懐かしい絵文字が使われているなど、テキストへのこだわりを感じます。

ユーザー登録をしよう

会場内のコンテンツをより楽しむために、入って右手のブースで、顔写真の登録ができます。
スタッフが案内をしてくれるので、操作に迷うことはありません。

登録は任意ですので、登録しなくても展示は見られます。
気にならないのであれば、登録したほうがイベントをより楽しめます。

証明写真BOXのようなブースに腰をかけると、正面のディスプレイには懐かしい雰囲気の画面が。

スタッフさんの案内に従って、3回撮影します。
この撮影データが、このあとのコンテンツの「顔認証」などに使われるそうです。
撮影が終わると、
・ハンドルネーム
・性別
・年齢
を入力します。
キーボードはさすがに今どきのタブレット仕様。

スタッフさんはオリジナルパーカー着用

スタッフさんは皆、黒地で、背中に「展」と書かれたパーカーを着ています。
ノリノリである。


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メインコンテンツは3つ

「平成ネット史(仮)展」では、3つのコンテンツが用意されています。

平成ネット史(仮)インタラクティブ年表


展示のメインコンテンツです。
1989年から2019年までのネット史が、遊び心あふれる年表にまとめられています。

フォトスペース


番組で使用したセットを利用した、撮影用のフォトスペース。
スタッフさんにスマホを渡せば快く撮影してくれます。

セットにはいたるところに懐かしいグッズが置いてあったり。

美術スタッフが作った架空のDVDも。
キラッ☆って感じがしますね。

4Kで体験! あなたはどっち派モニター


大きなLEDモニターで、4K画質のアンケートに回答。

その場で統計が表示されます。

インタラクティブ年表が楽しい

時代ごとのキーワードが懐かしい

例えば1995〜1998年あたりに掲載されているのはこんな内容。

・Yahoo! JAPAN サービス開始

・初代「ポケットモンスター」発売

・ポケベル の流行がピークに

・カイル君 誕生

・楽天市場 サービス開始

・PostPet 公開

・小室哲哉「YOU ARE THE ONE」をリリース

その時代ごとに、象徴となるキーワードがセレクトされています。

練られたテキストは必見

それぞれの時代に合わせたキーワードと、その解説があるのですが、テキストはこだわりの出来
ポケベルの項目をご紹介。

他のキーワードも、ネットのネタがしっかりと織り込まれています。
「デュフフwww コポォwww」と笑いながら書いていたのかもしれません。

顔認証で、自分に合わせたネタが表示される

ところどころに、足跡マークが添えられたコンテンツがあります。
マークの上に立つと、顔認証システムで登録したプロフィールが読み込まれる仕掛け。
自分にピッタリの内容が表示されるのです。

例えばWindows95のコーナーでは

マークの上に立つと、パネルのカメラで顔認証が行われます。
すると、目の前のWindow95っぽいモニタに、自分に宛てたコメントが表示されます。

僕には、ソリティアの話題が出てきました。

ガングロギャルになれたり

自分の顔をアスキーアートにできたり

Vtuberを踊らせたり

顔認証を使ったコンテンツがたくさんあります。
私事ではありますが、これが僕にとって初めての顔認証体験でした。
初めてを、NHKのイベントで奪われるとは……( ゚д゚)

各時代はこんな内容でした。

ざっとご紹介します。
2ちゃんねる開設。壺。

フラッシュアニメ全盛期。ゴノレゴ……。

前略プロフィールと、黒歴史。

iPhone以降の世界。

バカッター、ダメ、絶対。

来場者の思い出を貼れるコーナーも。

トークイベントも開催

番組でゲストとして参加されていた方や、ネットの一時代を築いた方など、平成ネット史ならではのトークイベントも開催されていました。
観覧は定員60名、13時から整理券配布。こちらも無料です。


僕が行った11日は、13時から数分で整理券が無くなったとのこと。大盛況です。

平成とネットと私たち

11日のトークイベントの書き起こしで、こんな言葉がありました。

まさに、平成の時代は、ネットの変化とともにありました。

それぞれの世代の思い出が、ネットと深く結びついているのも当たり前のこと。

平成が終わるタイミングで、ネットという視点から時代を見つめたこの企画。

懐かしさに浸り。
あんなものもあったなあと思い出し。
消えていった流行を振り返ることで。
私たちとネットの繋がりを見つめ直す機会になったのではないでしょうか。

製作陣の熱意あふれるイベントです

テキストに限らず、細かい作り込みにこだわっていて、どのコンテンツを見てもニヤリとさせられます。
番組を作るだけで終わることなく、こんな濃いイベントを作った制作スタッフの熱意がひしひしと伝わってきました。

東京のみの開催です

今後、別の場所で開催する予定はないとのこと……。


1月14日まで開催しています。


興味のある方はぜひ渋谷ヒカリエへ!
正確な開催情報は公式サイトもご覧ください。
https://www.nhk.or.jp/nethistory/event.html

アート,テレビ

Posted by suisui