YURUMI主催「不登校×ブックカフェ」に参加してきました。
12月8日(日)に都内で開催された、
YURUMIによる
「不登校×ブックカフェ(本の交換会)」
を見学させていただきました。
見学だけのつもりだったのですが、気づいたら普通に参加しておりました……。
今回も内容をレポートします。
どんなイベント?
ブックカフェと言えば一般的には書店とカフェがひとつになったお店のことを指しますが、今回行われたのは「ブックカフェ的な雰囲気での本の交換会」です。
YURIMIさんのサイトから引用させていただきます。
例えば……
・ひきこもってた頃の気持ちを代弁してくれた一冊
・一歩踏み出す勇気をもらえた一冊
・家族として、気持ちが楽になった一冊
会場に来ていただいた方には、無料でドリンクと本を一冊プレゼントします!(不登校経験者のスタッフが、人生で本当に役に立った本を厳選します)
その代わり、誰かにぜひ読んでほしい(そして贈呈してもいい)本を一冊持ってきていただけると大変うれしいです。小説でも、マンガでも、心理学の本でも、どんな本でもかまいません(しかも強制ではなく、あくまでも任意です)。
引用元:https://www.yurumi.or.jp/?p=3602
参加費は無料。
今回は本を1冊持っていくのが参加条件なので、向かう途中に書店に寄り、文庫本を1冊買ってから会場に向かいました。
場所は前回のイベントでも使われていた、渋谷駅から歩いて10分ほどにある、住居風の貸しスペースです。
今回のスケジュール
今回のスケジュールは以下のような流れでした。
自己紹介
↓
持参した本の紹介
↓
オープンダイアローグ体験会
↓
本の交換
参加者は、YURIMIのスタッフさんと僕を合わせて10名。
それぞれが、不登校をテーマにした本を持ち寄ってきていました。
まずは全員が簡単に自己紹介。
それから、持参した本の紹介が始まりました。
持ってきた本を紹介
一人最低1冊ということですが、複数持ってきた方もいらっしゃったため、中央のテーブルには様々な本がずらり。
なかなか壮観です!
基本的に一人1冊を紹介していく形で、各自がおすすめの理由や、自分のエピソードを語っていきます。
僕は、山田詠美の小説「僕は勉強ができない」を紹介させていただきました。
山田詠美『僕は勉強ができない』
その他、参加者の方が紹介した書籍はこちら。
不登校がテーマとは言え、かなりバラエティに富んだラインナップとなっています。
杉浦孝宣『不登校・ひきこもりの9割は治せる』
ロレンス・J・ピーター『ピーターの法則』
國分功一郎『中動態の世界』
河合隼雄『こころの処方箋』
浅見帆帆子『いつも忘れないで。』
モーム『月と六ペンス』
斎藤環『オープンダイアローグがひらく精神医療』
書評ブロガーさんのおすすめ本
書評を中心としたブログ『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』の著者であるDainさんも参加されており、自作のスライドを使いながら、人生のチートペーパーとなりえる本を4冊紹介してくださいました。
読書猿『問題解決大全』
クシュナー 『なぜ私だけが苦しむのか』
ふろむだ『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』
籐のよう『せんせいのお人形』
それぞれの書籍の紹介コメントについては、YURUMIさんのブログにまとまっていますので割愛しますが、どれも皆さんの思い入れのある書籍ばかり。
不登校のときに読んだ本、不登校の子と向き合うときに読んだ本、生きることそのものに役立つ本、心の緊張が少しほぐされる本、心打たれた本など……。
本と人との繋がりの強さを、改めて感じました。
オープンダイアローグ体験会
イベントの後半は、オープンダイアローグ体験会。
オープンダイアローグがどういったものかは、以前の体験レポート記事にまとめていますので、どんなものか知りたい方は先にこちらの記事をご覧ください。
今回は、体験者が9名と少し多め。
このようなグループ分けとなりました。
話すグループ(2名)
聞くグループ(2名)
観察するグループA(3名)
観察するグループB(3名)
観察するグループが2つに分かれます。
なるほど、こういうやり方もあるのか、と感心しました。
スタッフさんから、オープンダイアローグの概要と注意点の説明があり、要点としてはこちら。
・みんなの違った意見をテーブルに置いていくイメージ。
・置いた声の違いに気づく。
・議論、説得、アドバイスは禁止。
・あなたの人生に興味がある、というスタンスで話す。
・好奇心を持った他者となる。
・安心、安全な対話を目指す。
オープンダイアローグを体験
今回はこのような進行です。
↓
観察するグループAだけで感想(リフレクション)
↓
観察するグループBだけで感想(リフレクション)
↓
感想を踏まえて、話すグループと聞くグループの対話
↓
観察するグループAだけで感想(リフレクション)
↓
観察するグループBだけで感想(リフレクション)
↓
感想を踏まえて、話すグループと聞くグループの対話
参加者の感想は?
プライベートな話題となったため内容は伏せますが、体験後の感想として、
「カウンセリングと違う体験だった」
「新鮮な意見を聞くことができた」
といった言葉が印象的でした。
今回は聞く人をYURUMIのスタッフさんが務めたので、進行もスムーズ。
やはり聞く人は慣れた人のほうが、より有意義な時間になりやすいのかな、と思います。
最後は、本の交換会
最後は参加者全員で、本の交換会。
提供された本の中から、全員が「せーの!」で欲しい本を指差し!
それぞれの本は、新しい持ち主の手に渡っていきました。
僕が提供した本は残念ながら売れ残ってしまい……。
あとでこっそりプレゼントさせていただきました。
ゆるく楽しいブックカフェ
今回のイベントは、本の紹介と交換がメインだったのですが、想像以上に楽しい時間でした。
紹介が苦手な方は、プレゼンが短くても大丈夫ですし、逆に熱く語りたい方はガッツリ歓迎で、YURUMIさん主催らしくあたたかいイベントとなりました。
次回は2019年2月に開催予定とのこと。
興味ある方はぜひチェックしてみてください!
書籍の詳しい紹介はこちら
今回紹介した本は、YURUMIさんのブログで紹介者のコメントを掲載していますので、こちらもどうぞ。
https://www.yurumi.or.jp/?p=4912
今後のYURUMIのイベント情報
これからもブックカフェやオープンダイアローグ体験会など、継続的に開催されるとのこと。
ご興味ある方は、YURUMIさんのTwitter、Facebookをチェックしてみてください!