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映画「カメラを止めるな!」感想【ネタバレなし】ヒットまでの道のりは?

SNS界隈で「見たほうがいいよ!」「ネタバレ厳禁!」の言葉が飛び交う、 「カメラを止めるな!」。
2018年の映画で、一番の話題作になったことは間違いないと思います。

本日、TOHOシネマズ新宿で、やっと見てきました。

鑑賞レポートと、ネタバレなしの感想を書きます!


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カメ止めの歩み(2018年9月5日まで)

ざっくりまとめてみました!

・新人監督と無名の役者と予算300万で製作した作品

・6月23日、新宿K’s cinemaと池袋シネマ・ロサの2館にて公開開始

・新宿K’s cinemaでは77回の上演がすべて満員御礼

・7月18日、HKT48の指原莉乃が自身のTwitterでおすすめ

・ネットで有名人からの賞賛が相次ぐ

・おすすめされるときにはだいたい「ネタバレ厳禁!」と添えられる

・7月下旬頃、テレビのニュースバラエティで「話題の映画」として紹介される

・8月3日からTOHOシネマズなど大手シネコンで上映開始

・8月9日、全国150館での上映決定

・有名人からのおすすめもさらに増える
https://twitter.com/mogatanpe/status/1028965660926177280


・8月31日、累計上映館が220館を超える

・9月3日、出演俳優の秋山ゆずきが「科捜研の女スペシャル」に出演すると発表

・9月4日、出演俳優の濱津隆之と秋山ゆずきが「踊る!さんま御殿」の2時間スペシャルにトークゲストで出演

2ヶ月半にはまったくの無名だった作品が、ついに明石家さんまの前までたどり着きました……!
とんでもないシンデレラ・ストーリーです。

ネット社会のブレイクルート

SNSでの口コミ

実績を作る

SNSでの口コミが増加

さらに実績

ニュースバラエティ番組が「社会現象」として取り上げる

テレビで紹介されたら、もうここからは一気に加速です。

監督の談話によれば、SNSでの宣伝も戦略だったとのこと。

上田監督「僕らには宣伝費がなかったので、口コミで戦うしかなかった」
出典:「口コミで戦うしかなかった」 「カメラを止めるな!」上田監督の“SNS戦術”

ここからどこまで勢いが続くのか見ものですが、 とりあえず今日現在では絶好調と言って良いのではないでしょうか。

トム・クルーズを超える「カメラを止めるな!」

僕が見てきたTOHOシネマズ新宿では、
公開が始まってからずっと、
「スクリーン9」で上映されています。

これって、すごいことなんです。

TOHOシネマズ新宿は全部で12スクリーンあるのですが、
「スクリーン9」は最大の座席数です。
499席+車いす用2席=501席。

そして上映回数ですが、僕が見てきた9月5日は平日にも関わらず、 1日に7回も上映しています。
501席×7回=3,507席のキャパを用意しているのです。

同じフロアでは、公開6週目のトム・クルーズ主演「ミッション・インポッシブル フォールアウト」も上映されていました。

こちらは、1日3回の上映で、キャパを計算すると568席。

比較として、公開2週目の邦画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」。

こちらは、1日6回上映、814席のキャパ。

まとめます。

9月5日、新宿TOHOシネマズが用意した座席数は

「カメラを止めるな!」→ 3,507席

「ミッション・インポッシブル フォールアウト」→ 568席

「SUNNY 強い気持ち・強い愛」→ 814席

この数字だけ見ても、いかにシネコン側が集客を見越しているかが伝わります。

とは言え、実際にそれだけの座席用意して、お客さんが入っているかどうかです。
僕が観た10:50の回は7割くらいは埋まっていました。

16時頃に、ネットから予約状況を見たところ、17時台と19時台の回は「残席わずか」でした。

そして17:35回の空席状況。

たくさんの人が劇場に足を運んでいるのは間違いないようです!




ネタバレなしの感想なんですが……

この映画は本当に「ネタバレ厳禁!」なので、うかつに何か書いてしまえば即ネタバレになってしまいます。
ざっくり感想になることはご了承ください。

なお、後日、ネタバレありの濃い感想を書くつもりです。

率直に書いてしまうと。
冒頭から途中まで、ずっとつまらなかったです……。
わざとつまらなくしてるっぽいのはわかりますし、
「あれ? なんだこれ?」と思わせる謎のシーンがいくつか散りばめられているのですが。
とくにおもしろいことは何も起こらない。

冒頭からの37分ワンカットが終わってからも……そんな空気は続きます。

ところが!
中盤から終盤にかけては、すごく盛り上がります!
それまで溜めに溜めておいたエネルギーが一気に炸裂!

ネタが連続してフリ効いたギャグはおもしろいですし、「そうだったのか!」が連続する展開も見ていて爽快です。

劇場内でも笑い声が起こるほどでした。
エンドロールでは、ハンカチで涙を拭う女性の姿もちらほら見かけました。

あれほどSNSで「ネタバレ厳禁」と言われるのも、おすすめされるのも、納得できる内容です。
なるほど、これはおもしろい!

ただ……。

ただですね……。

やっぱり、中盤までが、ちょっとつまらなかった。

見終わってしまえば、その「つまらなさ」は、計算されたものということがわかるのですが……。

それを差し引いても、96分の上映時間のうち、半分以上がつまらないのです。
これはちょっときつい……。

また、僕が想像していた以上に、グロいシーンが多めでした。
「ゾンビ映画ってそんなものだよ」
「チープだからグロくないよ」
との意見もあるかと思いますが、
グロ耐性低めの自分には、血の量が多かったです……。

良いところもたくさんありましたよ!

これがまた苦しいところなんですが、 褒めようとすると全部ネタバレになるんです!
おもしろいところは全部ネタバレゾーンなのです!
なので書けないのがもどかしい。

繰り返しになりますが、 劇場では泣いている女性もいました。
たくさんの笑い声も聞こえました。
しっかり観客に届く力のある映画だと思います。

劇場まで見に行くなら!

ここまで社会現象となった邦画は近年久しいので、「波が来てるうちに、見ておきたい!」という方もいると思います。
自分もそんなノリで見に行きました。
これから観に行く方に送るアドバイスで、本記事を締めたいと思います。

・低予算映画を見るんだ、という気持ちで見ましょう!

・低予算で、たった2館の上映から成り上がったという、映画の背景は知っておこう!

・あんなにもネタバレ厳禁と言われているこの映画の仕掛けを、劇場で体験しよう!

・映画の内容そのものよりも、社会現象を体験するつもりで行こう!

まとめると「乗るしかない、このビッグウェーブに」です

流行りものが好きな方にはぜひおすすめです。

2018年の夏・秋に、この映画を劇場で観たんだよ!っていう思い出は間違いなくできますよ!

というわけで、よろしくでーす♪