キングオブコント2018 採点一覧と分析。どの審査員がキーマンだったのか?

今年も大いに盛り上がった、
「キングオブコント 2018」。

見事、ハナコの優勝で幕を閉じました。

レジェンドクラスの審査員たちが付ける点数が、いろいろと気になった人も多いのでは?

審査員の採点結果の一覧をデータ化し、
優勝への傾向と対策を探ってみました。




2018の審査員メンバー

今回も、この5名でした。
相変わらず、すごいメンバーですよね!

設楽統(バナナマン)
日村勇紀(バナナマン)
三村マサカズ(さまぁ~ず)
大竹一樹(さまぁ~ず)
松本人志(ダウンタウン)
(以下、敬称略)

1stステージ 採点一覧

表で見てみましょう!

順位 設楽 日村 三村 大竹 松本
1 チョコレートプラネット 93 93 97 98 97
2 わらふぢなるお 90 92 95 96 95
3 ハナコ 93 94 90 94 93
4 さらば青春の光 92 91 92 94 94
5 ロビンフット 92 92 89 92 96
6 ザ・ギース 92 90 91 93 92
7 マヂカルラブリー 90 90 85 90 88
8 だーりんず 88 85 92 92 80
9 GAG 87 84 84 92 90
10 やさしいズ 85 87 81 84 82

1stステージでは、チョコプラの勢いがすごかったですね!

2ndステージ進出はこの3組となりました。

審査員ごとの特徴

まずは分析に入る前に……

審査員の心理

順番に点数を付けるコンテストの場合、
審査員の心理としては、

・今回は最低で◯◯点、最高で◯◯点をつけよう

・平均は◯◯点くらいにしておこう

という心構えで挑むのが普通です。

逆に、そうしないとなかなか採点が難しいのです。

各審査員の傾向(1stステージ)

最高点と最低点、そしてその差を、調べてみました。

設楽 日村 三村 大竹 松本
最高点 93 94 97 98 97
最低点 85 84 81 84 80
得点の幅 8 10 16 14 17

こうやって見ると、
設楽・日村は最低から最高の幅が狭く、
あまり差をつけないように採点しているように見えます。

逆に、
三村・大竹・松本の3名は、
最低80、最高で100くらいの幅で採点しているようです。

バナナマンの二人に比べると、かなり差をつけていますね。

1stステージの傾向は?

設楽・日村は、あまり差をつけない

三村・大竹・松本は、およそ20点の幅で採点する

では、2ndステージではどうだったのでしょうか?




2ndステージ 採点一覧

最終順位 設楽 日村 三村 大竹 松本 合計
1 ハナコ 97 94 90 96 95 936
2 わらふぢなるお 93 89 89 93 90 922
3 チョコレートプラネット 90 90 88 88 84 918

同様に、2ndステージでも最高点と最低点を見てみましょう。

各審査員の傾向(2ndステージ)

設楽 日村 三村 大竹 松本
最高点 97 94 90 96 95
最低点 90 89 88 88 84
得点の幅 7 5 2 8 11

2ndステージで変わる心理

1stの付け方と、少し変化が見られます。

得点幅の変化を見ると、

設楽は8→7でさほど変化なし。

しかし残りの4名は、
日村 10→5
三村 16→2
大竹 14→8
松本 17→11
と、みんな得点幅が狭くなっています。

これはもちろん、2ndに進んだ3組が、
わずかな差だったということでもあります。

ただ、あまりにも差を付けない場合は、
「他の人の審査にに結果を委ねよう」という意識にも見えます。

差を2ポイントしかつけなかった、
三村の真意はどちらだったのでしょうか?

そして、やはり注目は、
2ndにおいても最大幅11をつけている松本です。

松本にウケれば得点が跳ねます。

ライバルたちと差をつけられるのです。

優勝への攻略法は?

次回の審査員も同じ5名だと仮定すると……

1stステージ攻略

バナナマンの二人はほとんど差がつきませんので、

さまぁ~ずと松本を狙ったネタにする

がベストのようです。

2ndステージ攻略

三村は日和って差をつけない可能性もありますので、
ターゲットは大竹と松本なのですが、
ドカンと差をつけるのは松本です。

優勝するためには松本を笑わせる!

これがキングオブコントの攻略法?です。

攻略法があっても……

と、ここまで分析しておいても、
ツッコミをしたくなります。

もうちょっとデータが欲しい

今回の採点表は2018から傾向を見ましたが、
2017年のデータも見てみると、
また別の傾向も見えてくるかもしれません。

でも、そもそもの話……

おもしろいネタが書けるか?

ネタの完成度を高められるか?

そもそも、松本好みのネタが狙って書けるなら、
こんなに苦労しないよ!

……とまあ、身もフタもない話ではあります。

人間が採点するコンテストですし、
「お笑い」という採点しづらいものを採点していますから……。

審査員の方々も相当苦労していると思います。

厳密な基準がないからこそドラマがある、とも言えます。

でもやっぱりバラつきが気になる

それでもこうやって数字を並べてみると、
なんとなく見えてくるものもあるわけで。

審査員たちの迷いや採点にも、
おもしろさが隠れていると思います。

来年も、採点に注目するつもりです。

今年も熱戦でした!
ハナコ優勝おめでとう!

来年のキングオブコント2019、
審査員の採点も気にしながら、
誰が優勝するか、今から楽しみです!

おまけ ロッチ中岡から、チョコプラへ

「キングオブコント2015」において、
1stをぶっちぎりで勝ち抜け、
2ndでめっちゃスベって、
優勝を逃したロッチ。

同じ苦しみを味わった人にしか言えない、このメッセージ……!

泣けるけど、
泣けるんだけど、
中岡さんアップすぎませんか。