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「まんぷく」長谷川博己がアドリブに込めた、映画へのオマージュ。

2月22日放送の「あさイチ」。

プレミアムトークのゲストは、朝ドラ「まんぷく」に出演中の長谷川博己!

まんぷく撮影の裏話や、最新の出演作となる「半世界」の紹介など、盛りだくさんのトーク内容でした。

その中でも印象に残ったのが、まんぷくの撮影でのアドリブにまつわる話。

映画好きの長谷川博己は、自分の好きな映画のシーンをアドリブに込めていることがあるのだそうで……。

あさイチで長谷川博己が打ち明けた、映画愛あふれるアドリブを紹介します。

「へそくり社長」のキス

まんぷく、第103回。
麺づくりが上手くいかず、研究所でやけ酒をしてしまう萬平。

そこに福子が介抱しにやってくるのですが、酔っ払っている萬平は福子にキスしようと唇を突き出します。すると、福子は「何をやってるんですか」と、萬平の頭を軽くはたく。

……というシーンがあるのですが、この"キスしようとしてはたかれる"流れは、昔の喜劇映画へのオマージュとなっています。

故・森繁久彌が演じた大ヒット喜劇、社長シリーズ。そのひとつ、「へそくり社長(1956年)」のワンシーンです。

ベッドで寝ていた森繁久彌演じる善之助が、越路吹雪演じる妻に起こされます。
妻は善之助にメガネをかけてあげて、やさしく起こそうとするのですが、善之助は寝ぼけて妻にキスを求めます。そんな善之助をたしなめるように、妻は善之助の額をパチンと叩き、メガネが絶妙にずれる……というシーン。

安藤サクラは「社長シリーズ」が大好きで、長谷川博己にこのシーンを見せ、「夫婦のやりとりで、いつかこれを取り込みたい」と提案していました。

そして103回の萬平が酔っ払うシーン。長谷川博己はアドリブで安藤サクラのアイデアを取り込み、キスを求めます。
安藤サクラは絶妙なタイミングで頭をはたき、アドリブとは思えないような、長年連れ添った夫婦らしいやりとりを披露したのでした。

以前の提案をアドリブで生かす長谷川博己と、それに応える安藤サクラの演技力が、仲睦まじいながらもどこか可笑しい空気を作り上げていました。

「プラトーン」のエリアス軍曹

第112回、即席ラーメンが完成したシーン。
萬平はあまりの嬉しさに庭へ飛び出し、天に向かって両手を上げて「できたぞー!」と絶叫します。

このポーズもアドリブとのことで、博多大吉から「ショーシャンク(の空に)ですか?」と質問。
確かに"ショーシャンクの空に"の有名なシーンにも少し似ていますが、長谷川博己は「それもありますが、あれはプラトーンです」と答えました。

「プラトーン」(1986年)、ベトナム戦争を題材とした名作です。
セルパッケージにも使われる有名なシーンですが、このポーズ、ラーメンが完成したときの萬平にそっくりです!

「ジョーズ」のブロディ署長

どこのシーンかは明言していませんでしたが、「ジョーズ」のシーンもアドリブに取り入れたそうです。

どんな映画を見て、映画を好きになっていったんですか、との質問されたところ、「洋画、スティーブン・スピルバーグ監督の作品が好き」と答えていました。
なかでも、とくに好きなのが「ジョーズ」とのこと。

ロイ・シャイダー演じる警察署長ブロディが、水中用の檻に入って海に入っていく海洋学者を見守るシーン。緊迫した中で、ブロディはサングラスを外し、つるを口にくわえます。

このシーンがお気に入りのようで、萬平がメガネを外してつるを口にくわえるアドリブをしたそうです。

「風立ちぬ」の堀越二郎

これはアドリブではなく、キャラ作りのお話です。

萬平の特徴でもある、丸メガネ。これも長谷川博己が自分で思いついたことと話していました。

自分は目つきが鋭いほうなので、萬平にどうにか「やわらかみ」を与えられないかと考え、同時代に生きる有名人を参考にしたそう。

名前が挙がったのが、スタジオジブリの宮崎駿、Appleのスティーブ・ジョブズ。

さらにジブリ作品の「風立ちぬ」の主人公、堀越二郎のイメージを参考にしようと思いつき、丸メガネを取り入れることになったそうです。

確かに雰囲気が似ています。
ひとつのことに真っ直ぐに取り組む追求者でも、どこかとっつきやすさがある萬平のキャラは、長谷川博己が苦労して作り上げた人物像だったのです。

長谷川博己のあふれる映画愛

あさイチのトークは生放送とあって、言葉を選ぶように話していた長谷川博己。
しかし、映画の話題となると、途端に生き生きと楽しそうに語り出すところがとても印象的でした。

役者の発想を活かした、あたたかいドラマ

みんなで良いものを作っていこう、そんな現場の空気が伝わるあたたかいドラマ。

3月末の最終回までしっかり見届けたいと思います!

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